もんちっちの日記

関西ジャニーズが好きなヲタクが、ただただ気が向いた時に感想を書くブログです。

エレファント・マン観劇レポ ( 10.31昼公演)

今年の夏、突然ジャニーズWESTを好きになって、ファンクラブに入会。

前々から彼らは知っていたのに、自粛期間中色んなコンテンツに触れ、パパジャニによって踏みとどまることが出来ず突然沼に突き落とされた2020年。人生いつ何が起こるかなんて本当に誰にも分からないもんだなと…。

 

初めてのwest参戦が小瀧さん5年振りの舞台になるとは👀紫ピンク寄りの虹色ジャス民としては、とても素晴らしいスタートになったな。

世田谷パブリックシアターでの公演だったけれど、こじんまりとした作りで、どこからでもとっても見やすい劇場!!この劇場は個人的にはお気に入り😍

 

ここからはネタバレ(?)を含む私のただの備忘録兼感想文。個人的見解且つ1度しか目にしていない為、順番めちゃくちゃだったりと色々ツッコミどころはあると思うがご容赦を。

 

 

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セットは回転式のシンプルな作り。部屋の中と外というイメージで作られている。

シンプル故に、演者の演技が光る作りになっているのかなと思う。

 

物語の序盤はベテラン勢によるお芝居で、物語の世界に引き込まれていく。その後満を持して小瀧さんの登場!!

最初はパッと見、普通の上半身を露にした小瀧望。タンパク質と筋トレ効果なのか、昔の映像に比べかなりガタイが良くなっている。

そこから、エレファントマンについて学会での説明が進むと共に、少しずつ体が歪み口が歪み、エレファントマンと呼ばれるエリックの奇形へと変化していくのが圧巻。

もうここからは、小瀧望はどこにも存在しない。メリックという人間が私の目の前に存在しているのみ。

 

口をあれだけ曲げているのに、明瞭に話している内容が分かるのがすごい。演出家の森さんも、小瀧さんもすごく意識していた部分だけあって、明瞭に聞こえるのに普通の喋りとは違うメリック独特の話し方に。

 

見世物小屋で働かされたメリックは、ほとんどお金を貰えないまま放り出され、何とか医師であるフレデリックのお陰で難を逃れることに。この時点でかなり可哀想に思えてしまうが、メリックはなぜ心がピュアなままで居られるのだろうか?!

私なら確実にこの時点でグレて反抗期になっている。観劇前に見た情報によると、実在のメリックは最初は心を閉ざしていたようなので、なんだか納得。

 

フレデリックやゴム理事長は一見メリックに親切なようにも見えるが、それぞれの思惑が見え隠れしているようにも思う。

メリックの為にゴム理事長は従業員をクビにする場面があったが、メリックはその従業員の生活を案じる場面。正義のためという大義名分の為に、どんな残酷なことが起きるのだろう?自分に対する善意が、他人に対しての悲しみに繋がってしまうことを、メリックは不可解に思っており、ピュアな心が表現されている。

メリックが普通になりたいと願うのは、周りの目があるからであって、それが無くなった時本当に普通を求めるのだろうか?人の目という他人軸がメリックを強烈に支配していて、他者比較の上で自分を愛せていないのかもしれないと勝手に思ってしまった。

何故なら、私自身も日々他人の目を気にして生きるタイプだからだ。私は美男美女を見るのが好きだが、その根源は他者比較の結果自分の容姿に自信がなく、ああなりたいなという思いにある。そういう意味では、普通になりたいと願うメリックと少し重なるのかもしれない。

周囲の人間が、彼を普通にすると意気込んでいたが、なんだか空回りなのではとも思ってしまう。

 

また、規範を守るから幸せになれるという趣旨の内容をフレデリックがメリックに説く場面がある。何度も復唱させ心に刻みつけるようにするが、フレデリックの言う"規範"とは誰が何のために決めた規範なのか?それが不明瞭なままの規範に従って、本当に幸せになれるのだろうか?

我々の日常生活でも、"皆やってるからやりなさい"、"皆もそう言ってるんだから"と言われる場面があるが、果たして皆とは誰なのか?その皆はなぜ疑問に思わず規範に従うのか?

改めて考えさせられる内容だなと思う。私はなんの疑問も抱かずに、"皆"に入ろうてしてしまっている。

 

そして、メリックは不思議なことに、人の好気な目に晒され苦しみながらも、人とのコミュニケーションを欲する。これは、彼の好奇心とピュアな心がそうさせるのだろうか…。きっと自分を理解し愛してくれる人達はいるというピュアな気持ちが強いのかもしれない。コミュ障という言葉が一般的に使われるぐらい、現代人はコミュニケーションが苦手な人が多いので、その心を私にももう少し分けて欲しいなんて思ったり。

 

そしてこの後、満を持して高岡早紀さんの登場。やはり彼女はお美しい。あのいやらしくない上品な色気はどこから来るものなのだろうか?話し方や仕草、声質から来るものなのか。是非とも習得してみたいものだが、かなり難易度が高い。

ケンダル夫人とメリックが触れ合うなかで、

ロミオとジュリエットについて語るシーン。

メリックの見解としては、ロミオはジュリエットを本当に愛してはいなかったのではないかとのこと。

"ジュリエットを愛している自分を愛していた。その幻の愛が消えた瞬間、何もかも絶望して命を絶った。もし本当にジュリエットを愛しているのなら、ギリギリまで生きていると信じたはずだ。脈は見たのか?医者を読んだのか?僕ならそうする。"

ロミジュリは薄ら知ってはいるが新しい見解で面白い。悲しい純愛の物語の中に、人間のエゴを見つけるメリックは、沢山の悪意に触れた結果なのだろうか…。彼はピュアではあるが、どこかシニカルな思考も持ち合わせているのかもしれないと思った。

メリックは時に、違うと思ったことを違うと言える心を持ち合わせている。それは素直さゆえなのか?酷い目にあってもなお素直な心で入れるのはなぜなのだろうか?人を信じているから?そうは思えない。素直な中にもシニカルな心があるからなせることなのかもと勝手に解釈。

 

ケンダル夫人とメリックの会話を聞きながらふと思ったことは、見世物小屋にいる人々と俳優や女優の違いはどこにあるのだろう?人に見られながら何かを表現してみせるという点では、両者に何ら変わりはないと思う。となると、自分の意思を持って見世物になり高い表現力をもって地位と名誉をえるか、言われるがまま見世物になり搾取されるかの違いなのか?なんだか共通点があるからメリックは彼女に引かれたのだろうか?難しい。

 

メリックを見て、皆が口々に自分に似ていると言う。合わせ鏡で自分を投影しているのだ。

メリックの中に自分と似ている部分を見つけ出し彼に共感すると同時に、自分より劣っていると思う人間を見て安心感を得ているのだろうか。その人間に情けをかけることで、自分を保っているようにも見える。

そして、メリックはきっとそのことを理解した上で、あえてその情けを受けることを選択しているようにも見える。これもまた、彼のピュアな心とシニカルな心がそうさせるのか。

 

その後、フレデリックの考える規範から逸れる行為を行ったケンダル夫人とメリックは話されることになる。自分の規範に従う人間を良い人と考え、規範にそわない人間を悪い人と考えるのはなんだか違和感がある。多くの人が多かれ少なかれ同じように判断をしがちであり、私もそのうちの一人。これは、改めなければならないなと反省させられる。

フレデリックは真面目でいい人だとは思うが、どこかモラハラになりかねない要素を含んでいるようにも思える。

 

その後、色々と悩み少し気がふれ始めたフレデリックが見る夢の中のメリックがまた凄い。お医者様と入れ替わった時の小瀧さんは、とても大きく威厳があるように見えた。

メリックを演じている時は、身長も体格も大きいはずなのに、とても小さく感じた。そう感じるのは、あの格好ゆえだけでは無い気がくる。フレデリックの怯えからくる身のチヂミによる小ささなのか?

医者になった小瀧さんは、言葉ははっきりと大きく明瞭で、威厳を感じる雰囲気に驚いた。さっきまでとは全く別人だった。
しかも、次の瞬間あっという間にメリックに戻るのは圧巻。

小瀧さんがここまで演技が上手いとは驚きだった。生で舞台を見れて本当に良かった!!

 

正直その後はストーリーが少し難しく、頭の中に入って来ずらかった印象ではある。

最後のメリックの死に方は、あまりにも切なさが感じられる。

 

カーテンコールで皆で挨拶した時、少しだけ微笑む小瀧さんはいつもの彼であった。あぁ、演じきったんだなという感じが伝わってとても良かった。

最後に1人で挨拶に出てきた時、立ち位置間違えてにこってなる小瀧さんが最高にかわいかったのは言うまでもない。

 

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長々と書いてしまったが、まとめると

"のんちゃん演技上手くてビックリ!!"

である。益々の活躍が楽しみだ。

 

あー、早くLIVEに行きたいな♡

わちゃわちゃなWEST、バキバキに決めてくるWEST。

早く生で見てみたーい!!